ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR

エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー

エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー

発売日に購入して3ルート制覇して、クレジット貯めてやっと新作架空機のモルガン購入。ファルケンのプロトタイプっぽいのだけど、デザインが現行機種寄りでこう、標準色が赤いし……「俺の歌を聴け!」みたいな?
F-22F-14に続いて今回の主役機体はF-15。ちなみに最初に使える機体はF-5、J35、F-1なのだが、僚機は固定なのでF-15を率いるF-1とか言う珍妙な構図になったりする。しかもやっとF-15を買えるようになったかと思うと今度は僚機がF-16に変わるのでどうしようもない。
で肝心のF-15、最初にスクリーンショットを見た時は僚機と比べて地味なペイントだと思っていたのだけど、なかなかどうしてリプレイでは見栄えがいい。他の機体の標準色もサイファーのパーソナルマーキングと言う事でこのペイントで揃えて欲しかった気がする。

レビュー

全体的なステージ構成では、4や5に比べて空戦重視。4のコモナ島に相当する舞台として「円卓」が用意されていて、1周するだけでも3回*1も空戦のみのミッションがある。まさに「エースによって語られる、エースの生き様」を語る為のミッション構成。ただ、4や5であった不自由な輸送機をエスコートするような変わり種のミッションは一切無い。
一方で地上支援ミッションでは方面が分かれていたりノルマ達成で即終了したり、新機能のボアサイトモードによってターゲット選択が容易になってたりと地上攻撃が作業にならないように配慮されている。
大陸をまたにかけた戦争ではなく一つの内陸国家による紛争なので期間が短くてミッションも少なく、ルート分岐で繰り返し遊ぶようになっている。繰り返しでくどくならないように抑えたのだろうか、物語は淡白。4の詩的な語りとも5の映画的な展開とも違って、戦後十年を過ぎてからの取材報告と言う形をとっているので非常に淡々としている。ベルカ戦争が舞台ではあるけど基本的に5とは関係無く、おやじさんやバートレットが活躍する5の外伝として期待すると肩すかしを喰らう。
以下ネタバレ。
概観すると、ウスティオを解放する序盤、ベルカに侵攻する中盤、そして戦争集結後の歴史の闇に葬られた事件を語る終盤に分けられる。この終盤で感情移入できるかどうかが問題。と言うより自分はできてない。各国軍の厭戦派が組織化して連合に反旗を翻し核弾頭で国境を消すつもりだった、と言う筋書きが、三周した今でも腑に落ちない。
恒例の超兵器であるエクスキャリバーやXB-0も登場して即撃破と言う形なので、ストーンヘンジやアークバードのような演出も用意されていない。と言う訳で、ストーリー重視な人にはお勧めしかねる。
ただ先述の通り空戦重視なステージ構成に加えて単機で敵エース編隊を連続撃破していくスペシャルステージも用意されているので、4の「ソラノカケラ」や5の「8492」をフリーミッションでやり込む人にはお勧めできると思う。ちなみにおまけのステージではメビウス1やラーズグリーズも登場するらしいけど未確認。

*1:ラスボスとの一騎打ちを含めると4回