Safari for Windows

何かピンとこなくて、Appleが敢えてWindows用のブラウザを開発する意味を考えてた。
直接的には、WindowsユーザのWebデザイナに「これで確認すればMacでも大丈夫」と言える環境が整ったと言う事なんだけど、それだけではリソースを裂く理由としては弱い気がする。iPhone向けサイトの構築用と見るべきなのか。
他にWebKitを利用した例というとやはりDashboardじゃないのかと思うのだが、Yahoo WidgetsはともかくVistaのサイドバーだのGoogle Gadgetsだのが並ぶ中に、Dashboardを投入してどうにかなるとも思えない。

余談

Dashboardをデスクアクセサリの流れではなく、Sherlock 3と同じRIAとして捉え直すと、AppleあるいはJobsがインターネットをどう捕らえているかが朧げながら見えてくる。
Sherlock 3はWWW上のNibオブジェクトをインスタンス化するブラウザに過ぎず、DashboardはExpose上で初めて成立する存在だ。他のRIA環境がデスクトップアプリケーションたろうとしている、ともすればデスクトップを占拠するつもりでいるのに比べて、Sherlock 3やDashboardはデスクトップに手を出せないようかなり拘束されている。言い換えると、デスクトップを乗っ取るのではなく、デスクトップに寄り添うように設計されている。
多分、ネットをあまり信用していない、と言うより、手元のガジェットに絶大な信頼を寄せている、と言うか。先端を走っている人達にはとても古い価値観なのだろうけど、ひょっとしたらiTunesの販売モデルもそう言った感覚の延長に有るのかも知れない。