Introducing Drosera 勝手訳

WebKit open source toolsの新しい追加機能を紹介しましょう──JavaScriptデバッガです。Droseraは、食虫植物の中で最も大きな属にちなんで付けられた名前で、JavaScriptへの接続とデバッグがどのWebKitアプリケーションでも可能になります──Safariだけではありません。
Droseraの特徴の一つは、Web Inspectorと同様、90%がHTMLとJavaScriptで記述されていることです。これはWebKitが可能にする今日のWeb技術と迅速な開発で何が出来るかの真の証拠になります。
それではあなたのツリーをアップデートするかnightlyをダウンロードするかしてDroseraを試してみてください。nightlyのJavaScriptデバッガは常に有効で、必要な操作はDroseraから接続するだけです。しかし、あなた自身のWebKitビルドを使うSafariに接続するには、一度ターミナルに以下のように打ち込んでください。

defaults write com.apple.Safari WebKitScriptDebuggerEnabled -bool true

あなたのアプリケーションでJavaScriptデバッグするにはあなたのアプリケーションのbundle identifierに対してこのdefaultを有効にする必要があります。そしてあなたのアプリケーションをTOT*1 WebKit frameworksを使って立ち上げる必要があります。WebKitTools/Scriptsにあるrun-webkit-appスクリプトで簡単にできますから、Droseraの接続ウインドウにあなたのアプリケーションが現れるでしょう。
我々のbugzillaには既にDroseraコンポーネントがありますので、バグ、拡張要望そして特にパッチはどんなものでも気軽に提出してください!

以下コメント。
スプリッタが微妙に標準コントロールと違うなと思ってNibファイルを見たらcontentViewが全部WebViewでびっくりした。ウインドウ上のUIでタイトルバー/ツールバー以外は本当に全部HTMLで記述されてる。ちなみにWeb Inspectorを呼び出せるのでソースを掘り出さずともどんなHTMLでUIが記述されているのか分かる。
XULやらXAMLやらといったツールキット言語を用意せずに、テーブルレイアウトなDHTMLの上にネイティブ風なUIをかなりの力技で実装していることに感心してしまった。Dashboard Widgetでもポップアップコントロールなんかは特にトリッキーな作りになるのでツールキット言語と較べると開発者の負担は大きいはず。実際HTMLをUIにしてしまうと言うコンセプトはMicrosoftの後追いなんだけど、元XUL開発者が多大な影響を与えていることは疑うまでもない。
ひょっとしてHyatt氏、AppleXULを採用させるために動いている?

*1:何の略だろ?