WebKit Project Goals勝手訳
以下は僕個人が自分自身の為に訳したものであり、プロジェクトとの関係は一切ありません。
WebKitはブラウザやほかのアプリケーションのためのオープンソースなWebコンテントエンジンです。我々は現実世界のwebとの互換性、標準準拠、安定性、パフォーマンス、安全性、移植性、ユーザビリティ、そして比較的容易に理解し変更できるコード(ハッカビリティ)を尊重しています。
目標
Webコンテントエンジン
プロジェクトの第一の焦点は、HTML、CSS、JavaScriptやDOMなどの標準に基づいた技術を利用した、World Wide Webで配信されているコンテントです。しかし、我々はほかのアプリケーションにWebKitを埋め込んで、一般的な用途の表示と対話のエンジンとして利用できるようにしたいとも思っています。
オープンソース
WebKitはオープンソースとプロプライエタリ両方のアプリケーションで自由に利用可能なままであるべきです。この目的のため、我々はBSDスタイルとLGPLのライセンスを利用しています。とりわけ、LGPL 2.1+と互換性のあるライセンスを目指しています。今のところ我々にLGPL 3に移行する予定はありません。加えて、初心者にもとっつきやすい、親切で居心地のいい環境づくりに努力しています。WebKitは新参古参双方の貢献者のアイディアに等しく耳を傾け議論する場として公式のIRCチャットルームと公式のメーリングリストを整備しています。
互換性
Webをブラウズするユーザのために、既存のサイトとの互換性は必要不可欠です。我々は既存のwebコンテントとの互換性を保ち改善する努力をしており、時には辻褄を併せるために標準を犠牲にすることがあります。我々は互換性の進歩を保つために回帰検査を利用しています。
標準準拠
WebKitは適切なweb標準への準拠を目指し、新標準をサポートします。加えて準拠を改善するために、新しい技術を標準にもたらし、そして新標準が我々のエンジンに実装するに足る実用性があると示すため、web標準のコミュニティに参加します。我々は標準準拠の進歩を保つために回帰検査を利用しています。
安定性
主要なWebKitのコードベースは高度な安定性を常に保たなければなりません。これはクラッシュ、ハングや回帰が積み上がってしまうよりも迅速に処理されなければならない事を意味します。
パフォーマンス
速度とメモリ使用量を保ち改善することは重要な目標です。我々がパフォーマンスを「それでよい」とは決してみなさず、常に改善する努力をしています。 webコンテントがより豊かでより複雑になり、またwebブラウザがより限定的な装置で動作するようになるにつれ、例え通常の閲覧が充分に早くなったとしてもパフォーマンスの進歩は重要でありつづけます。
安全性
安全性の侵害からユーザを守ることは重大です。ユーザを守り彼らの信頼を保つために我々は安全性の問題を迅速に解決します。
移植性
WebKitのプロジェクトは多様な要求に取り組もうと努めています。我々は多様なデスクトップ、モバイル、組み込みそしてほかのプラットフォームへの WebKitの移植を穏当なものにしたいと思っています。我々は、プラットフォームとの緊密な統合や、ネイティブなプラットフォームにふさわしくて親切な組み込みのAPIの提供があるサービスの再利用で、これを行うための基盤を提供します。
http://webkit.org/projects/goals.html目標ではないもの
以上の目標はたくさんのものを抱えていて、時折話題に上りながら我々がプロジェクトの埒外だとみなしているいくつかの点があります。
WebKitは最大限一般的で再利用可能なコードの一式ではない
我々はいくつか一般的な用途の部品を構築していますが、よいwebコンテントエンジンであるために必要とされる程度のみです。
WebKitは全ての問題に対する解決策ではない
我々はwebコンテントに焦点を当てており、想定可能な技術が必要とする完全な解決策ではありません。