AIRとSafari

AppleWebKitはMacではObjective-C/CocoaWindowsではC++/Win32とプラットフォームが替われば前提とする言語もAPIも替わる。両者のwrapperを書こうと思えば書けなくもないが、そんな回りくどいことをするくらいならWebCore/JavaScriptCoreを直接弄った方が早い。Core Graphics for Windowsは基本的にclosed sourceなライブラリだし、Cairo自体が一種のミドルウエアなので、AIRの性質から言ってわざわざバックエンドを後退させる理由は無い。
更に将来Linux版をリリースする予定なら、現状Mac版とWindows版しかないAppleWebKitやCore Graphicsを採用する必然性が無い。つまり、SafariからのフィードバックでAIRがtext-shadowを表示できるようになる事は無いだろう。
Core Graphicsがclosedなのは出自からするとAppleAdobeで取り交わしたライセンスの問題なのじゃないかと思うけど、確証は無い。AdobeAcrobatだったりSVG Viewerだったりでクロスプラットフォームレンダリングエンジンの技術は持っている筈で、CSをAIRベースにするつもりと言う話が本当なら将来的なCairoへの貢献は期待していいと思う。