Dashboard

プレビューの際に一回だけ言及したものの、触りもしないで語る訳にもいくまいとずっと我慢していた。
ヒューメイン・インタフェース―人に優しいシステムへの新たな指針

これは本当のことです。多くの人はコンピュータの傍らに電卓を置いているのです。目の前にコンピュータがあるというのに、なぜこのような単純な知能しかない機械が必要なのでしょうか? それはコンピュータを使うと簡単な計算をするにも、サーカスの余興に等しいねじ曲がったことを強要されるからに他なりません。

Dashboardがどこまでその余興をおとなしいものにしてくれるかは人によるだろうけど、少なくとも傍らの電卓を取り上げる程度の手間にしてくれるのは確実だ。と言うよりも、僕はこの傍らの電卓と同程度の使用感こそが重要だと思っている。Dashboardと言うのは「パソコンの脇の環境」をダイレクトにパソコンに導入したものだと。
本来、そう言うものはウインドウシステムの中に落とし込んで実装されるべきもののはずを、なんで敢えてその外側に作ったのか。多分、Dashboardの祖先だと言われているDAとの違いにその答えがあると思う(思うだけで考えていない)。
ちなみにラスキン氏が提案している「タイプした計算式ならどこででも計算する」UIは「サービス」という形で枠組みは整えられており、3rd Partyのソフトを利用することで実現が可能。